性腺刺激ホルモンだけじゃない|下垂体前葉ホルモンの乱れが女性ホルモンを狂わせる理由

性腺刺激ホルモンだけじゃない|下垂体前葉ホルモンの乱れが女性ホルモンを狂わせる理由

こんにちは。結乃仁はり灸院の西田です。
前回は、女性ホルモンの司令塔が卵巣ではなく、下垂体前葉にあるというお話をしました。

今回は一歩進んで、
性腺刺激ホルモン(FSH・LH)以外の前葉ホルモンが、
どのように女性ホルモンへ影響するのかを見ていきます。

目次

性腺刺激ホルモンが正常でも不調が起こる理由

妊活や月経トラブルで病院を受診すると、
FSHやLHの数値を確認されることが多いと思います。

そして、
「数値は基準内ですね」
そう言われても、体調が良くならない方がいます。

その理由の一つが、
下垂体前葉ホルモン全体のバランスです。

下垂体前葉ホルモンはチームで働く

下垂体前葉では、
複数のホルモンが同時に分泌されています。

代表的なものには、次があります。

  • 性腺刺激ホルモン(FSH・LH)
  • プロラクチン
  • ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)
  • TSH(甲状腺刺激ホルモン)

これらは、それぞれ独立しているように見えます。
しかし実際には、お互いに影響し合いながら調整されています。

そのため、
性腺刺激ホルモンだけを見ても、
女性ホルモンの状態を正確に判断できないことがあります。

プロラクチンが女性ホルモンに与える影響

プロラクチンは、
本来は授乳期に重要なホルモンです。

しかし、
妊娠・出産をしていない時期でも、
ストレスや睡眠不足で上昇することがあります。

プロラクチンが高くなると、
脳は「今は妊娠・排卵の時期ではない」と判断します。

その結果、
排卵が抑えられたり、
黄体ホルモンが十分に分泌されにくくなります。

FSHやLHが基準内でも、
実際の排卵や周期が乱れることが起こるのです。

ACTHとストレスが生殖を後回しにする仕組み

ACTHは、副腎に指令を出すホルモンです。
ストレスがかかると分泌が増えます。

ACTHが増えると、
体は「生き延びること」を最優先にします。

この状態では、
生殖や月経は後回しになります。

そのため、
卵巣自体に問題がなくても、
女性ホルモンの分泌が抑えられることがあります。

前葉ホルモンの乱れは誤作動を生む

下垂体前葉では、
常にホルモンの「優先順位」が調整されています。

しかし、
プロラクチンやACTHが過剰になると、
性腺刺激ホルモンの指令が正しく伝わらなくなります。

これが、
性ホルモンの誤作動と呼ばれる状態です。

数値上は問題がなくても、
体はうまく反応できていない。
そんな状態が起こります。

女性ホルモンは「全体の流れ」で見る

女性ホルモンの不調は、
卵巣だけを見ても解決しないことがあります。

下垂体前葉、
さらにその上の視床下部、
自律神経やストレス環境も含めて考える必要があります。

次回は、
なぜ現代人で前葉ホルモンが乱れやすいのか
ドーパミンや生活環境の視点からお話しします。

▶︎ 次回予告:
「なぜ今、下垂体前葉ホルモンが乱れやすいのか ― ドーパミン・低刺激生活との関係 ―」

◀︎ 第1回:女性ホルモンの司令塔は卵巣じゃない

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